直線上に配置

二次 H15 問題8 - taka (男性) -2004-03-31 21:47:28
 3台の全く別々に作動する機械がある工場における振動レベルを検討する。
 ここである位置の振動を、1台ずつ作動させて計測して各々の振動レベル80dB、80dB、83dBを得た。3台同時に差動させて同じ位置で計ると約何dBになるか。次の中から選べ。ただし、この位置の暗振動レベルは68dBとする。

@83dB
A84dB
B85dB
C86dB
D87dB


C - futo (男性) -2004-05-03 20:02:39
こんにちは。下記の計算を行えば、答えはCになると思います。しかし、logの計算が可能な計算機がないと算出が困難だと思います。計算を進めていくとどうしてlog(10^0.3)または、log(2)が分からないといけません。皆さんはこのような場合どうしているのですか?

同時作動時の騒音レベルLとする。
L=log{10^(80/10)+ 10^(80/10)+10^(83/10)}
=86[dB]
ただし、logの低は10とする。

どなたかコメントお願いします。


訂正です! - futo (男性) -2004-05-04 19:38:10
すみません、上記間違いあるので訂正します!

誤 L=log{10^(80/10)+ 10^(80/10)+10^(83/10)}

正 L=10log{10^(80/10)+ 10^(80/10)+10^(83/10)}


誤 logの低は

正 logの底は


申し訳ありませんでした!


教えてください - taka (男性) -2004-05-04 23:31:20
futoさん、ありがとうございます。
確かにlog計算ができないと解けそうも無いですね。どうしたら良いんだろう?

ところで、解説の中に暗振動レベルは入っていない様ですが、どう考えれば良いのでしょうか。
取りあえず今回は振動レベルが10dB以上離れているので無視と考えれば良いのですか?
もし暗振動が75dBだったらどう解けば良いのでしょうか。

振動・騒音についてはあまり良く解っていないので、何か参考になるものでもありましたらご紹介願えると助かります。


暗騒音補正 - futo (男性) -2004-05-05 03:07:22
takaさんのご指摘のように、暗騒音は10[dB]以上離れているため無視で考えます。

測定値と暗騒音との差が10[dB]以下の場合は、その差に応じて補正を行います。

参考資料として、以下のホームページを紹介します。よくまとまっていると思います。

ONO SOKKIさんのホームページです。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/noise/souon_index.htm

補正値、補正方法については、上記記ホームページの
8-10 付属書2(参考)環境騒音の表示、測定方法に関する補足事項に記載されていますので、参考にしてください。

補正値はもっと詳しい値があると思いましたが、実用上は上記資料のもので十分対応できます。


logの計算 - magu (男性) -2004-05-05 03:22:21
試験時間中での計算としては、非常に非現実的と思いますが・・・。

L=10log{10^(80/10)+ 10^(80/10)+10^(83/10)}
=log{10^(80/10)+ 10^(80/10)+10^(83/10)}×10=約4×10^8

4×10^8は10の何乗か?を求める。(logの底は10なので。)

@〜Dの数字が与えられているので、任意に代入します。

まず、Bの85をチョイスして、(10logをlogにして85/10にする。)
10^(85/10)=10^(80/10)×10^(5/10)=10^8×10^(5/10)

10^(5/10)=累乗根の性質にて展開して、10^5は何の10乗か?を求める。

ここで、電卓をたたきまくり努力の結果、約3.2の数字が出る。
(ひたすらaxaxaxaxax...を繰返す。)
よって、10^(5/10)=10^5は約3.2の10乗となる。(関数電卓では3.16...)
10^8×3.2=3.2×10^8・・・誤り。

次に85より大きい数のCの86をチョイス。
上記計算を実行して、約4.0の数字が出る。
10^8×4.0となり 

L=log{10^(80/10)+ 10^(80/10)+10^(83/10)}×10=約4×10^8を満足する。
(たぶん・・・・・・。)






ありがとうございました - taka (男性) -2004-05-06 00:12:28
fotoさん、参考資料の紹介ありがとうございました。とても詳しく書かれた資料ですね。これまで全然解っていなかった分野なのでしっかり勉強してみます。

maguさん、計算方法の紹介ありがとうございます。確かにこれなら答えを選べそうです。ついつい電卓に頼って、こういった考え方が出来なくなっていました。


朗報です! - SHO (男性) -2004-05-14 17:05:02
昔、新入社員向けの営業研修を受けたときに、営業マンでもできる騒音計算法を聞いた気がしたので、
それを探していたのですが、やっと見つかりました。これでこの問題にも参加できる。
実際の業務でも、知っていると「へ〜」と尊敬されますよ。

騒音の合成は以下の表を覚えておけば暗算でできます。
2つの騒音値L1(dB)とL2(dB)があり、L1>=L2のとき、その和は以下の表のαをL1(大きいほう)に加えて得られる。
3個以上の場合は2つずつ加えていけばよい。
このとき普通は大きいものから加えていくと、途中でだいたいの結果がわかり計算を省ける。

表1 dB和の概算値
レベル差(dB)  レベルの増加α(dB)
  0        3
  1        3
----------------------------
  2        2
  3        2
  4        2
----------------------------
  5
  6
  7        1
  8
  9
----------------------------
 10以上       0

暗騒音については10dB以上差があれば0とみなすが、それ以下の場合は下の表のように補正する。

表2 暗騒音の影響
対象音と暗騒音の差   補正値
    4        -2
    5        -2
----------------------------
    6        -1
    7        -1
    8        -1
    9        -1
----------------------------
   10以上       0

3以下の場合は先ほどの合成を用いるのですが、もはや暗騒音とは言えないでしょうね。

で、問題を解きますと80,80,83(dB)とありますので、通常は大きいほうから計算するのですが、
今回はわかりやすいように80と80を合成すると、表1から83、これに83を合成すると同じく86。
おお!3秒で解けました。覚えておいて損はないですよ!


覚えさせていただきます! - magu (男性) -2004-05-18 01:37:30
これなら、サクッとでますね。
実務にかなり役立ちそうです。
さっそく、手帳に書き写しました。


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